金沢キツネは、数ある笑みのパターンから、8番目を選んで浮かべた。
「あなたのバロックは『呪術』ですね。いかがですか」
「まさかこの指輪が……ええ、ええ、そうとしか考えられません」
斬新な柄の和服の女は、満足げに席を立ち、チップを弾んで帰っていった。キツネは口を挟まずに受け取って、静かに事務所のドアを閉める。
「ルビ、いいぞ」
「うーい!」
台所で息を潜めていたルビが飛び出す。
満面の笑みである。
http://amhran.blog85.fc2.com/blog-entry-1238.html三題噺(バロシン)
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